カリキュラム – 国際総合学類
専門ゼミナール・卒業論文
- 国際学ゼミナールI
- 国際学ゼミナールII
- 独立論文
- 卒業論文
インターンシップ
- インターンシップI
- インターンシップII
- キャリアプランニング
- 海外研修I
- 海外研修II
国際関係学主専攻
- アジア政治
- ロシア政治
- 現代日本外交史
- 現代中国研究
- 国際組織法
- 国際法I
- 国際法II
- 国際政治学
- 国際機構論
- 国際相互依存論
- 国際通商論
- アジアの国際関係
- 東アジア国際関係史
- ヨーロッパの国際関係
- ロシア・東欧の国際関係
- 日本政治
- ヨーロッパ政治
- 中央アジアの国家と社会
- 外交法政策論
- 国際貿易論
- 国際金融論
- 公共政策分析
- 国際文化論
- 言語人類学
- 野外調査法
- 人類学特講
- 日本政治思想
- 政治外交史
- アメリカ外交史
- 憲法I
- 憲法II
- 行政学I
- 公共経済学
- ヨーロッパ社会経済史
- 現代社会論
- スポーツ文化論
- 安全保障論
- ミクロ経済学
- マクロ経済学
- ジャパニーズ・エコノミー
- 基礎経済数学
- 経済数学
- Globalization and Development
- Public Policy
- Transnational Social Policy
- Comparative Economics
- Japanese Foreign Policy
- Japan and the World Mathematical Economics
- History of Economic Thought
- 国際開発協力論
- 国際開発計画論
- 地域紛争論
- 市民社会論
国際開発学主専攻
- 計量経済学
- 国際開発論
- 国際開発協力論
- 国際開発計画論
- 開発途上国における諸問題
- 北アフリカの経済と社会
- 開発人類学
- 地域開発論
- 教育開発論
- 途上国の教育と国際協力
- 開発と金融
- 社会開発論
- 応用数学
- 情報科学II
- C プログラミング
- データ解析
- 水環境論
- 都市文化共生計画
- 住環境計画概論
- 宇宙開発
- 環境政策論
- 音声聴覚情報処理
- パターン認識
- コンピュータグラフィックス基礎
- インタラクティブ CG
- ディジタル信号処理
- 情報セキュリティ
- 信号処理概論
- ヒューマンインタフェース
- 人工生命概論
- 都市計画実習
- 都市経済学
- 都市計画原論
- 開発経済学
- 都市計画の思想史
- 都市計画の歴史
- 世界経済史
- コンピュータネットワーク
- 知能情報メディア実験 A
- 知能情報メディア実験 B
- Economic Development
- Social Development
- International Education
- Outline of Japanese Education
- Social Anthropology
- International Financial Institutions and Economic Development in Emerging Economies in Southeast Asia
- Health Economics
専門基礎科目(必修)
- 国際学 I
- 国際学 II
- 国際学 III
- 国際学 IV
専門基礎科目(選択)
- 国際関係論
- 比較政治学
- 国際関係史序説
- 国際法概論
- 初級ミクロ経済学
- 国際経済論
- マクロ経済学概論
- 文化・開発論
- 数理科学I
- 数理科学II
- 情報科学I
- 情報メディア概論
- 法学概論
- 政治変動論
- 行動調査法
- 統計科学
- Media Politics
- English Discussion Seminar English Debate
国際生による授業レビュー
中央アジアの国家と社会
この中央アジアという地域を、世界地図の中で認識したことのある日本人は、どれだけいるだろうか。「ロシアの下にある『スタン系』の危ない国々でしょ!」なんて声が聞こえてきそうだが、せいぜいその程度の認識でしかないだろう。そのため、この授業の初回は、先生が国の名前から丁寧に教えてくれる。そして徐々に専門的な議論に移ってゆき、最終的には日本と中央アジア諸国の国際関係についても理解できるように導いてくれる。海を経ても接していないこの地域と日本の間にも、外交的交流があるということに、私も含めて多くの学生が初めて知ったことであろう。しかし、授業を受けた後に、ロシアと中国の合間に生きるこの地域の地理的特徴を考えれば、国際関係論のエッセンスがこの地域にも累積しているのではないかと議論できるまでになれたのは、本当に良い思い出である。実は、筑波大学は他のどの有名大学にも負けないほど、中央アジアとのつながりが深い大学だ。交換留学提携校の数や、短期研修などのプログラムが極めて豊富であり、また、キャンパスを歩けば、中央アジア系の留学生は毎日見かける。無論、国際生にも少なからず、在学中に中央アジアを訪れる人がいる。今年は受講者の半数近くが、中央アジアに渡航したことのある学生だったらしい。筑波大学だからこそ扱うことのできるこの地域について、勉強しない理由はないと私は感じている。この授業を受けることで、これまで白地図でしかなかった中央アジアという地域に、国境線が引かれ、各国の特徴や国際関係という彩りが加えられた。世界地図を見たときに感じる情報量を、大幅に増加させてくれた授業であった。
都市計画の歴史
国際「総合」学類というだけあって、この学類では何でも勉強できてしまう。都市計画もその例外ではないが、工学系の科目を国際生にこなせるのかと疑問に思う人も多いだろう。しかし、文理融合というトレンドは、この都市計画という学問分野にも浸透してきている。なるほど、国際生の出る幕である。例えば、ある町とある町を比較してみると、「何故だか道路の配置が似てるじゃないか」なんてことがよくある。その理由が、かつて城下町の名残であるといった具合に、歴史と都市の関係がこの授業を通じて理解できる。日頃、私達が何気なく歩いていた街並みにも、実は深い意味があり、それは歴史的に 説明されうるという発見が、この授業で 最も感銘を受けたところだ。事実、目の前の風景に特段何も関心を寄せることのなかった私であったが、今では、街を見る目線が変わった。目に入ってくる街並みや道路の曲がり具合に、ついつい歴史的な理由を求めるようになっている。歩きスマホをすることもあったかつての私と比べると、この授業のおかげで、今の私の心は、相当程度精神的な豊かさを得ることができた。
初級ミクロ経済学
1年生の春学期。この授業を取らない国際生は、ほとんどいないといっても過言ではない。教室に行くのが遅れると、空いている席を探すのにも苦労するこの授業は、大学という人口過多な空間をまさに象徴しており、自分の座る席が決まっていた高校生の時とは、全く異なる感覚をもたらした最初の授業であった。授業名に「初級」とついているものの、時に、理解に苦しむ難解な概念が登場することもあり、皆と頭を抱えたこともあった。しかし、グラフや数字を用いることによって、「世の中のお金の流れをかくも美しく説明することができるのか」と、感動を覚えることもあった。事実、この授業を受けて開発経済学を専門にしようと考える学生も少なくない。
「あまり深く考えず、適当に履修した授業が意外と面白かった」ということが起こるのが、大学の授業であるが、この科目こそまさにその典型であろう。 多くの1年生が、この授業で経済学というものに初めて遭遇し、その奥深さに心が胎動するのである。経済学という世界に優しく道案内してくれたこの授業は、期待感に満ち溢れた大学1年生の時の初々しさを、呼び起こしてくれる記憶として、私の心の中に今も残っている。