社会学類

社会学類は、社会科学を総合的に教育することを目的とし、同時に専門の内容を深めるために3〜4年次は社会学・法学・政治学・経済学の4主専攻に分かれます。他の大学に当てはめて言えば、法学部(法律学科・政治学科)、経済学部、社会学部(ないし文学部社会学科)にそれぞれ所属しながら、他学部(他主専攻)の勉強をすることも可能であり、かつ必要というわけです。人間はともすると、「深ければ、狭く」「広ければ、浅く」なりがちですから、ひとつの主専攻を深く、かつ他の主専攻を広く勉強することは、決して容易なことではありません。しかし、現代の複雑な社会問題はそのような勉強を要求していますし、またそれに応える勉強は楽しいものです。たとえば、主専攻分野の勉強を深めるために、2〜4年次においては、少人数形式の入門演習や演習(ゼミナール)が設けられ、活発な討論と深い研究の「場」となっています。また、指定の「教職科目」を修得することにより、教員の資格が得られます。社会学類で取得できる主な免許状(科目)は高等学校1種(公民)です。このほか、学生が生きた学問を体感できるように工場見学や施設見学を行ったり、全国的にも珍しい裁判員制度に対応した模擬法廷教室で裁判実務の講義を行ったりしています。

社会学類と関係する大学院

社会科学と関係する大学院が筑波大学には多数設けられており、大学院に進学する学生も増えています。社会学類と最も密接な関わりを持つものとして人文社会科学研究群(国際公共政策学位プログラム、国際日本研究学位プログラムなど)があり、その他に生命地球科学研究群、人間総合科学研究群、システム情報工学研究群、ビジネス科学研究群などがあります。法学分野では、東京大塚に、社会人を対象とした法科大学院 (ロースクール)が設置されています。社会学類を卒業後、上記の大学院を経て、あるいは他大学の大学院(ロースクールを含む)を経て、大学やその他の研究機関、行政機関、法曹界、シンクタンク、マスメディアなどで専門知識を生かし研究を続けることが可能です。そうした多くの先輩が活躍しています。

筑波大学社会学類 – College of Social Sciences of Tsukuba